第144回★婚活ブログ【婚活】「結婚するの?」って聞かないで!苛立った気持ちの救済法

「今年は結婚するの?」って聞かないでよ!!!とイライラした時の対処法

30代女性 会社員

先日お正月休みで実家に帰りました。
両親や親戚の人たちから、
今年は結婚するのか?とか、その後彼とはうまくいってるのか?と
聞かれて苦しい気持ちで過ごしました。

実は、彼とは
昨年暮れにうまくいかなくなって、
別れてしまったんです。

なかなかそのことを話す気になれず、
かといって、周囲の期待に応えるように
合わせているのも辛くて・・・。

予定を切り上げて自分の部屋に戻りました。
まるで、逃げ出してきたような気分です。

最後はしつこく聞いてくる母に対して
イライラする気持ちが湧いてしまい、
無駄な喧嘩をしてしまいました。

最悪のお正月でした。
一人で考え始めるとものすごく憂鬱です。
私はどうしたらいいのでしょうか?

 

 

 

 

ご質問ありがとうございます。
アドラー流恋愛トレーナーのMIHOKOです。

両親や親戚からの何気ない悪気のない言葉、
別れた彼とのこと
結婚のプレッシャー・・・

様々なストレスが爆発してしまったようですね。
お母様とのことも
後悔していらっしゃるようですね。

イライラするのは、
感情のコントロールができなくて
どうしたら良いか
わからなくなってしまったのでしょう。

よくあることです。
どうぞご自分を責めないでくださいね。

きっと、一人で考え始めると
だんだん憂鬱な気分になってしまうと思います。
大丈夫ですよ。

今は、少々混乱しているだけです。
状況をシンプルにしてみましょうね。

 

A あなたは自分の感情をコントロールすることができます。

まず、「怒り」はどのように作られているのかを考えてみましょう。

「えっ?怒りを作るって?どういう意味?」

と、思われましたか?
ちょっと新しい考え方かもしれませんが、
この考え方は、気持ちの整理をつけやすくします。

気分の悪い状態を
いつまでも持っていなくてすむ
とても有効な方法ですので試してみましょう。

「マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編」の中で、
岩井俊憲先生はこのように言っています。

 

怒りの感情は、感情の中でも最も対人関係の要素の強い「二次感情」と言われ、別の感情(「一次感情」と言われる)が根底にあることです。これを見逃してはなりません。

 

実は「怒り」は二次的な感情なのです。

「怒り」の根底には、
不安、落胆、悲しみ、寂しさ、などの
「陰性感情」と言われる感情があります。

「陰性感情」とは「マイナスの感情」のことです。

人はこの陰性感情を
そのまま心の中に抱いていることが難しいんです。

例えば、今回の場合は、
あなたの気持ちを察してくれない
母親に対しての「落胆」や、
理解されないことの「寂しさ」が
あるのではないでしょうか?

彼と別れたことで、未来の不安を
感じているかもしれませんよね。

さらに、周囲の人たちの
期待に応えられない「劣等感」などが
一次的な陰性感情として考えられます。

そして、それらの陰性感情をそのまま
心の中に留めておくのは、とても辛いことです。

根底にある本当の感情に目を向けないためにも
あなたは「怒り」を作り出し、
一番伝えやすいお母様に対して、
その「怒り」を使いました。

“怒りを使う”

なんて、ちょっと変な感じがしますよね?

でも、「怒り」という感情は
自分がコントロールできないような
ものではありません。

あなたが作り上げたものなので

“いつでもコントロールすることができる“

ということになります。

 

A お母様に対して怒りがこみ上げるのは、甘えられる人だからです。

新しい視点を持つことが未来への第一歩です。

あなたが
「辛い 苦しい、もう言わないで!
わかっているんだから・・・」

「誰よりも私が一番不安なんだから・・・」

と言いたくなるような他者の言葉は、
あなたが逃げ出したくなるような状況を
作り出しました。

少し厳しいかもしれませんが、
そこから逃げ出しても何も問題は解決しないのです。

あなたは一番の理解者かもしれない
お母様に自分の怒りをぶつけてしまいました。

本当は「寂しさや、不安、恐れ」を
受け止めて欲しかったのではないでしょうか?

あなたは、他人に言われるまでもなく、
実は自分でも気づいているかもしれませんね。

でも、今はそれに気づきたくない。

“自分の課題だと認めること”

は勇気が必要だからです。

あなたの一番の理解者である
お母様に本当の気持ちを
お伝えになっていてはいかがですか?

誰だって、課題に取り組むのは、面倒なものです。
少し先延ばしにしたいと思うのも
無理はないでしょう。

子どものように甘えるのではなく
大人の女性として
お母様と向き合ってみるのです。

少し勇気が必要かもしれませんが、
それを乗り越えたときは、
自分を信頼することができます。

自分を信頼するとは、
簡単に言うと

『自信がつく』

ってことなんですよ。

今のあなたに起こっている出来事は、
あなたが幸せな結婚をするための準備です。

将来、お母様以上に
あなたが信頼するパートナーと出会い
親密な関係を築いてゆく上で、
自分のマイナスな一時感情を伝えることは
絶対に避けては通れないプロセスです。

逃げ出したいような状況に
陥った時、

“怒りを使って大切な人を攻撃する”

のではない

「関わり方のレッスン」

なのです。

大丈夫!
乗り越えられないことはおこりません。

今のあなたの課題は今のあなたにピッタリです。
勇気を出して向き合いましょう。

憂鬱な気分を吹き払うことができるのは
あなた自身なのです。

 

 

参考文献 「マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編」岩井俊憲
日本能率協会マネジメントセンター