第68回★婚活ブログ 恋愛極めテク「愛される女」雑な扱いが辛い…からステップアップ

【相談者20代女性】

彼と付き合い始めて1ヵ月です。

3回目のデートをしたときに、なんとなく軽く扱われているような気がしました。

全部彼が決めてしまって、ちょっと自分勝手なんです。

全然私の意見を聞いてくれません。

私が、いつも彼に合わせていて、自分の気持ちを伝えなかったからでしょうか?

はじめは、ちょっと強引なところはあるけど、頼りがいがある人だなと思ったんです。

言わなくてもわかってくれるのかなって期待もありました。

でも今は・・・先のことを考えると不安です。

彼は、私のことを大切にしてくれる人じゃないんでしょうか?

どうやって私の気持ちを伝えたらいいのでしょうか?

 

 

A 「あなたを大切にする人」になる可能性はあります。

 

ご質問ありがとうございます。

アドラー流恋愛トレーナーMIHOKOです。

 

そうですか、恋のスタートはワクワクしますよね。

そして、ちょっと強引だけど、頼りがいのある彼、

ぜひ良い関係をつくってゆきたいですね。

 

まず、ご質問にお答えしますね。

彼があなたのことを大切にしてくれる人かどうかは、まだわかりません。

なんといっても、お付き合いを始めて1ヵ月、3回目のデートですよね。

 

でも、あなたを大切にする人になる可能性はあります。

そのために、今までとはちょっと違った関わり方をしてみましょう。

 

A 命令ではなくお願いしてみる

 

命令なんて言うとちょっとびっくりしますよね。

でも、実は結構知らないうちに私たちは、「命令口調」を使っています。

 

例えば、「◯◯するな、」「◯◯しろ」は、わかりやすい命令口調です。

そして、丁寧な言い方なので命令口調ではないと感じやすいのが、

「◯◯してください。」「◯◯しないでください」です。

 

丁寧な言い方だから、

命令しているように感じないかもしれません。

でも、立派な「命令口調」なんです。

 

そこで、「命令口調」を「お願い口調」に変えてみましょう。

 

「お願い口調」は、わかりやすく言うとリクエストです。

どんなに丁寧な言葉でも、「命令口調」は、

断れない印象があるため、良い気分にならないのです。

 

それにひきかえ、「お願い口調」で言われたことは、

断りやすい印象があります。

 

例えば以下のように言い方を変えてみます。

 

「◯◯してください」

→「◯◯してくれると嬉しいなぁ」

 

「◯◯するのは嫌いです。他の方法にしてください。

→「◯◯するのは嫌いなの、他に方法ないかなぁ?」

 

「今日のランチはイタリアンだったので、今夜はお寿司にしてください。」

→「今日のランチはイタリアンだったの、今夜はお寿司だと嬉しいな〜(ニコッ)」

 

そう、笑顔でリクエストしてみましょう。

 

リクエストのポイントは3つです。

1、相手に選択の余地を与える

2、依頼するように伝える

3、笑顔

 

彼女だからといって、彼と趣味が合わなかったり、

考え方が違う場合もあります。

 

食べたくないもの、行きたくない場所、

会いたくない人も存在するでしょう。

 

毎回お断りしなければならないほど、

趣味や価値観が違う場合は、今後のお付き合いそのものを

考える必要があるかもしれません。

 

でも、3回に1回くらい、

自分の希望をリクエストしてみてはいかがでしょうか?

 

 

A 自分の意見を主張するのは、対等な関係の基本です。

 

「人生の意味の心理学(下)」の中で、アドラーは次のように語っています。

 

2人のパートナーの間のこの協力(愛の課題を解決するための協力)を十分に理解するためには、それぞれのパートナーが自分のことよりも相手により関心を持たなければならない。これが愛と結婚が成功する唯一の基礎である。

<中略>もしそれぞれのパートナーが自分よりも相手に関心があれば、2人は対等であるに違いない。もしもこの親密さと互いの献身が達成されるのであれば、どちらのパートナーも征服されたとか、あるいは見劣りさせられたと感じないだろう。しかし対等であることは、2人がこのような態度を持っている場合にだけ可能である。

 

「対等な関係」は自然発生するものではなくて、

お互いに協力して作っていくものなのです。

 

「彼の機嫌が悪くなったらどうしよう」

 

なんて恐れずに、自分の意見を伝えましょう。

そして、彼の言動に落胆や寂しさを感じた時は、

一人で考え込まずに彼にその気持ちを伝えましょう。

 

あなたの誠実さや正直な気持ちを伝えるのです。

ちょっと勇気が必要かもしれませんね。

でも、そこは「お願い口調」という武器を使って

乗り越えてみてはいかがですか?

 

それでも、なお、あなたを軽んじるような

言動が続くときは、勇気を持ってその場をリセットすることです。

 

たとえば、

「ちょっと気分が悪くなったから今日は帰るね。」

と伝えても良いのです。

 

あなたのことを大切に考えている人なら、

あなたのことを心配することはあっても、

それが原因であなたを嫌いになることはありません。

何も恐れることはないのです。

 

もしかしたら、「頼りがいのある男」は

このような経験をして、育つのかもしれません。

 

お互いに成長するって素敵ですよね。

対等な関係を築いて、ハッピーな恋愛をしていただけたら嬉しいです。

 

参考文献

アルフレッド・アドラー 人生の意味の心理学(下) アルテ