第141回★婚活ブログ【結婚相談】親の期待には答えられない彼…結婚に踏み切れないあなたの一歩は?

「今の彼じゃ親の期待にこたえられないから結婚はムリ」ってホント!?

30代女性 会社員

最近彼から
「結婚についてどう考えているか?」
を聞かれました。
付き合い始めて4ヶ月です。

正式にプロポーズされたわけじゃないけど、
真面目な方なので、ちょっと気分が重いです。

彼はとても良い人です。
ものすごく好きではないけれど、
結婚したくないわけじゃないです。
でも、きっと両親が賛成しないと思うんです。

特に母は社会的な地位を気にします。
だから、紹介したらきっとダメ出しされます。
普通のサラリーマンだし・・・

私は一人っ子なので、今も実家暮らしです。

母の機嫌が悪い時は本当に最悪です。
でも、親なんだから、縁を切るとかできないし・・・
なんだか、もう、どうしたらいいのかわからなくなってます。

彼の誠実な気持ちに応えられないなら
別れた方が良いのでしょうか?

いったい私はどうしたら良いのか
本当にわからないのです。
助けてください!

 

ご質問ありがとうございます。
アドラー流恋愛トレーナーのMIHOKOです。

彼からの新しいアクションによって、
課題が浮かび上がってきたのですね。

ご両親を大切になさっていて、
その結果、自分がどうしたら良いか
どうしたいのかわからなくなってしまったとのこと。

特に“お母様の期待に応えたい”お気持ちもあって
少々混乱していらっしゃるのかもしれませんね。

一人で考え始めると出口がなくて
憂鬱な気分になってしまうかもしれませんが、
結婚は他の誰でもない「あなた」がするのです。

“本当に自分がどうしたいのか?”

少し冷静になって、シンプルに
考えてみる必要がありそうですね。

大切な人生の岐路です。
ここは勇気を出して
ご自分の課題に向き合ってみましょう。

A 1番大切なのは結婚するあなたと彼の気持ちです。

始めに結論をお伝えします。
両親の期待に応えることが
あなたの人生ではありません。

「期待」については
後ほどお伝えしようと思いますが、
ここで1番大切なのは

“あなたの気持ちと、彼の気持ち”

です。

自分の気持ちを客観的にとらえることが
難しいようであれば、まずは
“彼の気持ち”を考えてみましょう。

とは言うものの、たとえ親子であっても相手の気持ちを
本当に理解することは難しいものですよね。

ですから、ここは大いに想像力を使ってみましょう。
相手の立場に立って想像してみるのです。

もし、あなたが彼だったら、
今のあなたと結婚したいでしょうか?

さぁ、ちょっと
痛い質問かもしれませんね。

なぜなら、今のあなたは自分のことばかり考えていて
混乱しているからです。

彼への関心より、『自分への関心』が
あなたの心のほとんどの領域を占めているのです。

誰でも、1番に自分のことを
考えてくれる人と、結婚したいのです。
あなたもそうではありませんか?

アルフレッド・アドラーは
『生きる意味を求めて』の中で
以下のように言っています。

パートナーの正しい選択には、
身体的な適性や魅力の他に、
主としていずれも十分な共同体感覚の程度を
示さなければならない以下の点を考慮しなければならない。

・友情を保持できること
・仕事への関心を持つこと
・自分よりもパートナーに関心を示すこと

である。

自分にばかりに注目している限り
他者とわかり合うことは難しいのです。

ですから、自分のことばかり考えている人は
心穏やかに過ごすことが難しいということになります。

なんだか、あたりまえのことのようですが、
自分に向けている関心を彼に向けてみましょう。

そしてもう一度、自分に質問してみるのです。

あなたが彼だったら

「今のあなたを生涯の伴侶として選びますか?」と・・・

 

A 反対する人がいなかったとしたらどうしたいかを考える。

もしも、あなたの結婚を反対する人がいなかったとしたら、
あなたは彼との関係をどうしたいですか?

抵抗勢力が存在しなかったら、
あなたはどうするでしょうか?

その答えが、シンプルなあなたの気持ちです。

ご両親はあなたとってとても大切な存在だと思います。
でも、それ以上に大切な存在はあなた自身です。

誰も代わりにあなたの人生を生きてくれません。

 

A 大切なのは親の期待より自分への期待です。

ちょっと厳しいことかもしれませんが、
あなたの人生は

“親の期待”

で成り立っているのではありません。

もし、そこに、期待があるとすれば、
それは

“自分に対する期待”

であるべきです。

大切なのは親からの期待ではなくて、

『あなたがあなたに抱く期待』

です。

“あなたの人生はあなたが作っていく”
以外にないのです。

そして、結婚は1人ではできません。

自分と向き合い、彼と向き合って
二人で関係を築いてゆく意外に
結婚は成り立ちません。

彼とあなたの関係を作っていくの
は当事者であるお二人です。

このような悩みが浮かんでくるのは、
まだお二人の関係を育んでいく必要が
残されているからではないでしょうか?

もしも誰の期待にも応えなくて良いとしたら
あなたは何をしたいですか?

そんな問いを自分に投げかけてみては
いかがでしょうか?

うまくいかない時、人は、
無意識のうちに自分に都合の良い
大義名分を掲げたくなるものです。

もしも期待に応えられるならば
それに越したことはないでしょう。

でも、親の期待に応えるために、
あなたが生きているわけではありません。

どんなに頑張っても、結婚は一人でできないのです。

彼をご両親に紹介した時に、ご両親が何というか?
その前に、あなたにはまだ、するべきことが
あるのではないでしょうか?

 

参考文献 アルフレッド・アドラー『生きる意味を求めて』アルテ